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ラヘル

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きびしい気候のアルナベルツ教国

アルナベルツ教国は、シュバルツバルド共和国リヒタルゼンの西にあり、その国土のほとんどが広大な荒地だ。この国には、空気すら砂の味がする砂漠が広がり、遊牧民の牧草地が点在している程度だが、その中で、首都ラヘルだけが緑に覆われている。

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アルナベルツ教国の歴史

元々、遊牧民の土地だったこの半島は人の手が届かぬ秘境ともいえる地域だった。
しかし、約千年前、内乱(ルーンミッドガッツが言うには)から逃げて来た人々が移住し、飛躍的な発展を遂げた。
元々その地にいた遊牧民と違い、移住してきた人々は定住し、何も生えない乾いた土地に緑を植え、育てた。そして、長い年月の末に街を作りあげ、豊かな土地を手に入れた。
何も無かった荒地に街を作り上げることができたのは、荒地にも緑を育ませる高度な錬金術があったからだが、それを実現するまでの長い年月を耐える意志こそが移住民の本当の能力だったのかも知れない。

現在のアルナベルツの国民は、先祖が過去、どんな苦労をしたかは知っている。しかし、それに対して特別な感情は抱いていない。何故ならば、彼等にとってそれは過去の事であるからだ。

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