ニブルヘイム
ウンバラ調査の先に
探険隊はウンバラ周辺地域をくまなく調査し、その報告を聞いた学者達は度重なる議論の末、ウンバラ地域に広がる幹が「世界樹」の一部分ではないかという結論に至った。その幹を辿った先には何があるのだろうか……?
多くの学者達がその謎に興味を持ち、また冒険者達も一攫千金を得るための何かがあるだろうという、根拠無き期待に胸を膨らませていった。
更なる探検
彼らは一人二人とウンバラからつながる幹を辿り、先へと進んだが、誰一人として戻る者はいなかった。一体彼らの身に何が起きたのか……?人々は彼らの安否を案じ、ついにはルーンミッドガッツ国王トリスタン3世からの布令により、本格的な探索が開始されたのだ。神への信仰の下、多くのプリーストとクルセイダーが、そして王の威信を背負ったナイト達も探索に加わった。
帰還者
だが、その探索の結果、帰還した者はごく僅か……しかもその半数は魂が抜け出たような有様だった。問いかけを繰り返しても返事は数少なく、学者や聖職者達が耳にした言葉は……「死んでいる……何もかも死んでいる……寒い……」というものに過ぎず、ほかは聞いても理解できないことばかりであった。
冒険者の集結、そして・・・
トリスタン3世はこれ以上国の兵力を消耗することを恐れ、新たに冒険者を募り始め、自分の旗下のナイトをいつでも冒険者達と合流できるようにした。一方、大聖堂でもプリーストとクルセイダーの一部を探索に参加させ、更に魔法アカデミーからも訓練を積んだセージを出すなど、世界樹の幹の先に人々の関心が集まっていった。果たして、あの幹の先には何があるのだろうか……?