ここはシュバルツバルド共和国の山中にあるコロシアムを模した建物の中。
そこにはサングラスをかけたやや怪しい二人組と自信に溢れる若い実業家がいた。
彼らはアンビツィオン社の代表アルビシオと彼の側近とも言えるエージェントのヴァルツとヒルフェ。 |
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ふむ、完成は近いな……
我が社のさらなる発展の為にもこれを成功させねばな!ハッハッハ!
「まぁ丁度夏で冒険者も増えるし、いいんじゃないですかね?
どう思う、ヒルフェ?」
「確かに、ここなら注目も集まるかと思いますわ」
そうだ! 内装は少し奇抜なものにするか!インパクトが大事だからな。
「ですが、あまり奇抜すぎるのもどうかと」
「まぁいいんじゃないか? 社長がああ言ってるんだしな」 |
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これで内装も決まった!
ここが完成すれば私の考え出したチームバトル形式のアトラクションができるぞ!
私が苦労して考えたんだ!きっと冒険者達にも大ヒット間違いなしだ!ハハハ! |
「社長、そのアトラクションは実際にデータを取りましたか?」
何だ? ヒルフェ、私が信用できないのか?
「そういう訳ではありませんが……
慎重にデータを取ってみた方がよろしいのでは?」
ヴァルツはどうだ?
「まだ予定のオープン日まで日があるし、プレオープンという事にしてデータを取ってみてはいかがです?」
むむ……ヒットする自信はあるんだが……
ヒルフェとヴァルツがそう言うなら仕方ない。
それでは実際にここをプレオープンとして冒険者達にこのアトラクションをやってもらおうじゃないか。
それで評判がいいならそのままこのアトラクションを正式に使う方向で計画を進めよう。
二人ともそれでいいな?
じゃあヒルフェはプレオープンの準備を進めて、片付き次第すぐヴァルツの手伝いに行ってくれ。
「承知いたしました、早速そのように手配いたします」
ヴァルツは冒険者達を招待する準備だ。
「それじゃ早速プレオープンに招待する冒険者達を集めてきます」
二人とも任せたぞ!
後は……ここのアミューズメントコロシアムで出す料理の方もプレオープンまでに間に合わせないとな。
「このコンロンの天才爆裂料理人と呼ばれたワタシに任せるアルヨよ!」 |
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お前は腕だけは確かだからな……よし、パークで出す名物料理をお前に全部任せたぞ!
これで全て完璧のはずだ!この計画を成功させ、いずれ私の会社はレッケンベルを超えるのだ!
ハッハハハハハハ!! |