■ RAGNAROK ONLINE Anniversary Special Story 〜奇跡の鐘〜
Prologue Scene1 Scene2 Scene3

ミルキニアがルナーシェを捕らえるため、
ルーンミッドガッツ王国の各都市を転々と追い続け、
ついには、シュバルツバルド共和国の国境都市アルデバランまでも襲ったあの日から数日……

ルナーシェは潮風香る海辺の都市にいた。


「私の力…か……」
窓から見える果てしなく続く海を眺めながら、ルナーシェは、ぼんやりとあの日の事を思い出していた。
モンスターの大群から、冒険者達と一緒に自分を助けてくれた男が語った自分の秘密を。
「まさか、あの人が、私の妹だなんて…」


男の口から語られた言葉。

「君には1,000年前の大戦で名を馳せた大魔法使いの血が流れている。
そして、あそこに居るミルキニアも……君と同じ血を引き継いでいる。」

「それって……」

「あぁ……つまり、ミルキニアは君の妹だ。」

自分に妹がいる事は知っていた。
しかしそれだけだった。妹がいること以外……なぜか顔も声も、何も思い出せなかった。
ましてや自分を襲い、捕らえようとしている人物が妹であるなどと思うはずもなかった。

男は、さらに告げた。

「君の偉大な血、その力が暴走を始めようとしている。
 彼女は……ミルキニアはすでに力を制御しきれていないのだろう。このままだと……」

「このままだと……どうなるんですか?」

「さぁな。ただ君の、君達一族の力は強力だ。
 その力が暴走すれば、多くの人を巻き込むことになるだろう」

「そんな……」

「まぁ、それを食い止める為に俺が現れたって訳だ。」

「……食い止める?」

「おっと、話を飛ばしすぎたな。俺は、ラム・ブラーエ。
 1,000年前に君達の一族と交わした契約を元に、君達を監視、抑制する者の血を引いている。
 さっきも話したように、君達の力は暴走し始めている。
 その力を抑制する為に、俺が現れたって事さ」

男は彼女に、要点のみを簡潔に伝えた。
困惑しながらも、彼の言葉に耳を傾ける彼女。

「力を抑制する為の……儀式?」

「そう、君達の力を抑制する為、
 ルーンミッドガッツ王国の都市にある、力が集まる場所で儀式を行うんだ」


それは、あまりにも現実からかけ離れた、夢のような話。
どう考えても、自分に関わりがあるとは思えない。

「私達…どうなるんだろう」

彼女の不安な気持ちをよそに、太陽は輝き、海は静かに波打っていた。

第2話 開催スケジュール
12月10日(金)
Loki 10:30〜
Heimdal 13:30〜
Ses 16:00〜
Fenrir 18:30〜
Tyr 21:00〜
Lydia 23:30〜
12月11日(土)
Odin 10:30〜
Tiamet 13:30〜
Baldur 16:00〜
Thor 18:30〜
Iris 21:00〜
Eir 24:00〜
12月12日(日)
Idun 10:30〜
Chaos 12:30〜
Bijou 14:30〜
Freya 16:30〜
Lisa 22:30〜
Sara 25:00〜

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