サフィレナからバレンタインデーの日に告白を受けたルカライは、
バレンタインデーのお返しに、手作りのチョコレートをプレゼントしようと思っています。
彼は、試しにチョコレートを作ってみましたが、なんだか浮かない表情です。
「……普通だ……何かが足りない」
目の前に置いてある白い紙とチョコレートの束を前に
ルカライは一人悩んでいました。
ふと、彼はバレンタインの時、冒険者たちに手作りのホワイトチョコレートを
プレゼントしていた人物を思い出しました。
それはサフィレナの兄でもあり、自分の友人でもあるマトルチェでした。
「そうだ、料理上手なマトルチェなら
きっと何が足りないかを知っているに違いない」
ルカライは自分のチョコレートに足りない物を知るため、マトルチェを訪ねました。
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「……チョコレートを作っても何かが足りないだって?
どれ、ちょっと味見を……。
うーん、十分美味しいと思うけどな?
そうだな……それでも納得いかないなら、おれの友人を
紹介してやるから、ちょっと相談に乗ってもらってこいよ」
マトルチェは、クーベルという伝説のお菓子職人なら、
ルカライの疑問を解決してくれるだろうと、紹介してくれたのでした。 |
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