冒険者たちの手助けにより手作りチョコレートの材料を手に入れ、
自らの手でチョコレートを作ることができたルカライは、
サフィレナの前にチョコレートを差し出しました。
「えっ!? ……これどうしたの?」
「遅くなってごめん……ちょっと不恰好かもしれないけど……。
僕なりに一生懸命作ってみたよ! 受け取って欲しい!」
頬を赤く染めながら、サフィレナはそっとルカライの手から
チョコレートを受け取りました。
「うれしいな……。ありがとうルカライ」
そう言うとサフィレナは可愛い包みを綺麗に解いて、
中のチョコレートをそっと口に運びました。

「とっても美味しいよ」
サフィレナはルカライに優しく微笑みかけます。
その言葉を聞いてルカライはホッと胸をなでおろしました。
「もし気に入ってくれたならまた作ってあげるよ」
「じゃあ今度は私も一緒に……」
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