義勇軍広報官レポート番号 速報!
2003年11月22日(土)
緊急レポート〜各地で起こる異変〜

モンスターの異常発生は過去のレポートで報告済みだが、
討伐が行われている現在も、ミッドガルド大陸の各地で異変が起きているようだ。
多数の冒険者よりモンスターの異常発生の報告が届いている。
冒険者からの報告を頼りに、この現象の調査を行った。

巨大な影 ▼ 巨大な影

ゲフェンダンジョンにて、大きな白い影に遭遇したという報告を受けた。
今回報告してくれた冒険者はこのようにコメントしている。
「元はウィスパーだったのではないか。そして、何かしらの
魔力の働きにより、力が増大し巨大化したのではないだろうか。」
事の真偽を確認するため、早速異変が起きている現場へ向かった。
そこでは報告どおり白い大きな影たちが群れをなしていた。
あまりの数に圧倒されてしまい、証拠に必要な撮影のみ行うだけで
その場から退却を余儀なくされてしまった。
なぜこのようなモンスターが大量にゲフェンダンジョンに出没するようになったのか。
今後も調査を行う必要がありそうだ。


紫の少女 ▼ 紫の少女

冒険者たちの中には彼女に会う為だけに、通う者もいるという
山岳都市フェイヨンの地下洞窟奥にある寺院。
しかし、その彼女を待つ冒険者たちは
ここ最近ある異変に気がついたという。
どんな小さな情報でも欲しい筆者としては、
このような現象も見過ごす訳にはいかないのである。
調査のために危険な地下洞窟の奥地へと急いだ。
冒険者たちの情報によると、大きな銅像がある場所付近に一定時間経過すると彼女は現れるという。
情報を信じて張り込みをしてからしばらくすると彼女は現れた。
だが、証拠写真を押さえようとしたその瞬間、私の存在に気づき彼女はその場から逃げ去ってしまった。
残念ながら後ろ姿しか撮れなかったが、冒険者の報告通りいつもの彼女とは違った。
暗くて良く見えないかもしれないが、この写真を確認してもらいたい。そう…紫の少女だ。


彷徨う屍 ▼ 彷徨う屍

オーク一族が棲息する深い森の奥にあるオーク村。
冒険者がこの地に出向く時には、死をも覚悟しなければならない
とても危険な場所だ。
今回の報告によると、普段地上に出ることのない
オークの屍たちがダンジョンの中から這い出てきているそうだ。
以前にも増してモンスターたちの活動が活発になってきているという。
低い呻き声を出し徘徊するゾンビ達の群れを見て、
この世界の異変に気づかないものはいないだろう。


古代生物 ▼ 古代生物

魔法を使うものが自らを鍛えるために赤い虫をよく狩るという。
その赤い虫は秘められた強力な力とは対照的に
獲物を捕らえるための敏捷さに欠ける特徴を持っている。
修行の場として好まれる理由には魔法詠唱中に
攻撃されにくいという点があるのではないだろうか。
だが、その場所に脅威が迫って来たという。
冒険者より送られてきた写真には青い虫が写っていた。
そして、写真と共に同封されていた手紙には、こう添えてあった。
「あの虫に見つかったら逃げられない…」
筆者は事の深刻さを知り、この虫の正体を解明すべく、
各地に残されている文献を調べ歩いた。
そして、この青い虫によく似た生物について書かれた蔵書を発見した。
しかし、かなり古い文献らしく、ところどころ文字が擦れてしまい読めるものではなかった。
古代生物が存在するという話は良く耳にするが、この青い虫がそうなのだろうか・・・。


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