トールが彼に逆らう精霊達に怒りの鉄槌を振り下ろし、大地が赤い血を流したという伝説がある「トール火山」。

トールの怒りを買った精霊達はこの山の奥に隠れ、神と人間に対する憎しみの炎を放っているという。

まるで、精霊達の憎しみの炎に燃やされたかの様な焦げた木と石に覆われた所、それがトール火山だ。

この洞窟には、火の属性を持つモンスターを呼び寄せる妙な力があるという噂が広まり、事実、火の精霊に似たモンスターが発見されたこともある。
「ベインス」に「メタリウム」ブームが巻き起こると同時に、洞窟に異変がおき始めていた。伝説の中の精霊のようにモンスターが凶暴になり、たくさんの人々が命を落とした。

被害を防ぐため、「ベインス」の人々は洞窟の入口を閉鎖したが、やがて別の入り口が発見され、そこで制服を着た怪しげな人々を目撃した住民が現れた。
執政官は捜索隊を送ったが、既にその入口は大きな岩で閉鎖されており、目撃した住民は行方不明となってしまった。制服を着た人々の正体はそれきり謎となった。

「トール火山」にある深い洞窟の中には、いったいどんな秘密が隠されているのであろうか。

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