あらすじ

フェイヨンで過ごす少女「サラ」。 彼女は、フェイヨンの大長老である父と、その父を支える母とともに、つねに笑顔の絶えない生活を送っていた。 しかし、そんな幸せな生活も終わりを告げる。 ある日、森から家に帰ったサラが見つけたのは、いつも笑顔で迎え入れてくれる母ではなく、血まみれで倒れている母の姿。そして、血のついた剣を持ち、母のそばでたたずむ父。 サラの姿に気付いた父は、いつもの優しい口調でサラに声をかける。 「よく来たサラ……ちょうどお前を探していたんだ……。」 その場に出くわした冒険者は、サラを連れて逃げようとするものの、一足遅く、サラは単身で逃げ出してしまう。 サラを追う冒険者。その後ろでは、冒険者が犯人だと、警備兵を呼ぶ叫び声が聞こえてきた。 追われる身となってしまった冒険者は、無事サラを見つけ、救い出すことができるのだろうか。

登場人物

サラ・アイリン フェイヨンの町で冒険者が最初に出会う、花を抱えた褐色肌の少女。父に花をプレゼントするなど、幼いながらに優しい性格を垣間見せる。 大長老アイリン サラの父親にしてフェイヨンの町の大長老。初対面の冒険者に鋭い視線を投げかけるなど、冒険者をあまりよく思っていないようだ。サラを「お姫様」と呼び、かなり溺愛していることをうかがわせるが……。