問屋のエイカフだ。
いやー、2 日にも渡る、ほんっとうに長い戦いだった！
フィールド上のそこらかしこで激突！　激突！　激突の嵐っ!!
……オレも思わず斧持って突撃しそうになったぜ。
アブないアブない。

それで勝負の行方だが。
勝利したのは――

「ぐっ！
　勝負に勝ったぐらいでいい気になるな！
　レモンについては認めてやってもいいけど、おれはキトレに負けたなんて
　思ってないからな!!」

「ふふっ。
　今の僕は機嫌がいいから、そのくらいの負け惜しみを言う自由は与えてあげよう」

「く、くやしいー!!」

……バカだ、コイツら。
まあいいや、ほっとけ、ほっとけ。

てなワケで、勝利したのは『レモン』陣営。
オレは『レモン』を仕入れさせてもらうぞ。

プロンテラでの期間限定、特別販売を楽しみにしていてくれ。
そんじゃあ、今後とも毎度、ごヒイキにしてくれよな！

――　一方……。

酒場にて、
暗い雰囲気を漂わせている者が二人……。

「お頭ぁ、うちらの計画失敗しちゃったっすねえ〜」

「……」

「お頭ぁ」

「失敗言うな馬鹿者がぁ!!」

「うわ〜ん、お頭が怒った〜！」

「過ぎたことをグチグチ言うな馬鹿者！
　過去は過去！
　そんなことよりも今日明日に目を向けんか!!」

「む、そうか。 では、問屋エイカフの商品の入荷が始まる前に 在庫のレモンを売りさばくぞ！」 「了解っす〜！」