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ヴェルクの悩み
「ほう!その剣技……!手練とみた!」
一方のヴェルクもラティと同じように
鍛練に励んでいる姿を見つけては
満足そうに笑い、お菓子を配っていました。
しかし……やはり暗い気持ちは隠しきれません。
「駄目だ……雑念ばかりが頭をよぎってしまう……
もしかしたらラティには他に好意を寄せている者が
いるのだろうか……」
何か情けない気持ちになってしまったヴェルクは
冒険者達に何かアドバイスがもらえないかと
今の気持ちを話してみました。
「実はな……その、
す、好き、ゴホン、好意を寄せている者がいるのだ。
もしバレンタインデーにチョコがもらえたらその場で
自分の想いを告げよう!と考えていたのだが……
彼女が私にチョコをくれる事はなかったのだ……。
私は望みはないのだろうか?」
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