ラティの悩み
「うむ!今の動き素晴らしかったぞ!」
ラティは冒険者達が鍛練に励んでいる姿を見つけては
満足そうに笑い、チョコやお菓子を配っていました。
しかし……
冒険者達にチョコを渡す度に暗い気持ちになりました。
「なぜ冒険者達には気軽にチョコを渡す事が出来るのに
ヴェルクには渡す事ができないのだろう……」
ラティはついつい冒険者達に愚痴をこぼしてしまいました。
「実はな……想いを伝えたいと想っている者がいるのだ。
けれど私にはその勇気がないのだ……
どうしたらいいだろうか?」