「リヒタルゼン」にある、世界有数の大企業「レッケンベル社」。 「レッケンベル社」が管理する地下施設「生体工学研究所」では、 表向きは「科学の発展」と謳っているものの、その裏では非道な人体研究が行われていた。 「生体工学研究所」には、神に等しき力「ユミルの心臓」により生み出された「思念体」と呼ばれるモンスターが潜んでいると噂されており、それを裏付けるかのように「生体工学研究所」に侵入を試みた者は誰一人として無事では済まなかった。 ――そして、現在。 「リヒタルゼン」の外れに「大きな亀裂」が発見される。 その亀裂の先からは「奇妙な声」が聞こえると噂になり、有志の冒険者が足を踏み入れると、 そこにはかつてないほど禍々しい力を持つ「思念体が実体化したモンスター」の姿があった。 それから、数多の冒険者がこの場所へ入っていったが、 あまりに多くの行方不明者が出ることから、いつしか誰も近寄らなくなり、 人々はこの亀裂の先を「戦死者の墓」と呼ぶようになった。 そんな中、この呪われた地に再び足を踏み入れる冒険者が現れた。 恐怖の渦巻くその場所で、彼の者が掴むは希望か、絶望か。