どこからともなく押し寄せる甘いささやき。 数千年の時をかけ、守り続けてきたものは何だったのだろうか……。 このささやきが言う通り、守っていたのではなく、 本当は何者かに囚われ、閉じ込められていただけではないのか? もう……わからない。 ただ、このささやきだけがとても心地よい…… このまま私は……
ラフィネ族の「前線基地 スプレンディッド」の北にある地域「ビフロスト」。 ビフロストには、ラフレシアを祖とする「レシア族」が住む街「モーラ」があり、ラフィネ族の補給路の中継点となっていた。 しかし突如、「時空の裂け目」がビフロストに出現し、モーラまでの道が遮断されてしまう。 モーラに行くためには、「時空の裂け目」を迂回して、ラフィネ族もレシア族も近寄らない、迷宮の「霧の森」を通らなければならなくなった。 果たして、冒険者は「霧の森」を通り、無事モーラにたどり着けるのだろうか。 「霧の森」には、悲しき竜の嘆きが響いていた。