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最終話 『手と手をあわせて』−エピローグ−

ローザが残した黒く渦巻く石の研究資料。それを書いたエヴィロという青年に会うため、過去へと飛ぶこととなった。 エヴィロは妹のピエリスの病を治すために黒く渦巻く石の研究をしていた。そして、彼もまたドイルと同じ「人間とモンスターが争わず共存していける世界」を夢見ていた。 しかし、周囲は彼の恋人・フォニアを除いて冷たいものだった。

エヴィロとの交流を続ける中、リリアの回復、亡くなったと思われたユーリの父親の登場、そして、ピエリスの病に効く治療薬の完成と、事態は良い方向に進んでいると思われたが……時すでに遅く、ピエリスは倒れ、かえらぬ人となってしまった。 あわせて村人からの心無き中傷を受け、傷つくエヴィロだったが、それでもいつか願いは届くと信じ、完成した研究書とピエリスのお守りをこちらに託し、恋人のフォニアに「必ず帰る」と約束を残して旅立っていった。

エヴィロの家名を背負ったジオーマ=エヴィロではなく、ただのジオーマとして。

エヴィロがジオーマの若い頃の人物だという事実に、仲間たちは激しく動揺した。 ドイルはジオーマを助けたいと望んだ。大切な者を失ったシェーバは反発したが、ペトゥラの説得、そしてドイルとの対話によって和解することができた。

 

研究が完成した時、冒険者アカデミーにジオーマが現れ、対抗したモトミアーとルーン、ミッドが倒されてしまった。 モトミアーは冒険者アカデミーが消滅の危機にあることを告げる。

ジオーマを止めようとアカデミーの地下に向かう途中、ピエリスとの約束を守り、ジオーマの側にいたミッケンが立ちふさがった。 ミッケンは言う。ジオーマは黒く渦巻く石の力にのまれてしまったことを。

ジオーマと対峙した時、ピエリスのお守りが輝き、ジオーマに巣食っていた黒く渦巻く石の力がモンスターと化して現れた。 禍々しい姿に一度は慄くものの、記憶が戻ったジオーマの加勢により、窮地を脱することができた。 ドイルたち、そしてジオーマと共に、モンスターを打ち破ったのだった……!

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