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第一話 『トキノハザマ』−エピローグ−

図書室に現れた幽霊は、エレンという名前だった。

図書室にある題名が消えたとても古い本。その本の破られた7ページ目を開いた時、エレンは現れた。

エレンは、自分が「あの時」から時間が止まった状態でこの場所にいることを告げる。
冒険者アカデミーには大きな秘密があること、さらにグラストヘイムの一室に行ってほしいと言い残し、その姿を消してしまう。

リリアとユーリと共にグラストヘイムへ向かう。
リリアは興奮し、嫌がるユーリを引き連れて共にグラストヘイムに向かう。

エレンの言うグラストヘイムの一室に行くと、そこには「石」が祀られていた。
リリアがその石を手に取ると、その石から煙のようなものが吹き出て、見た事がないようなモンスターが大量に現れる。
あわや絶体絶命の場面に追いやられるが、「石」を破壊すると同時に、そのモンスターは何もなかったように消えていった。

 

冒険者アカデミーに戻った後、持ち帰った「石」の破片を見ながらリリアとユーリと3人で考える。

一体、このモンスターを生み出す石は誰が何のために作ったのか?
冒険者アカデミーの関係者が作ったのだろうか?
エレンは、何故図書室に時が止まった状態でいるのだろう?
そして、この冒険者アカデミー。
エレンは、大きな秘密があると言ったが、そもそもよく考えると、この冒険者アカデミーはいつからあるのか、誰が創設したのか、そしてどこにあるのか?
それすらわからないことに気付く。

この冒険者アカデミーには知らない事が多すぎる……

リリアとユーリと3人で、この秘密を解き明かす事を誓う。

つづく

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