あきらめ

「何故ラティは私に手作りチョコをくれないのだろうか……
はぁ……バレンタインデーにチョコをもらってもいないのに
お返しをするのは変だろうな……
ましてや手作り菓子なんて……
バレンタインデーやホワイトデーなど
私にはきっと縁のないものなのだ……諦めよう……

……っと、
この用意しすぎた菓子は一体どうしたらいいものか……
そうだ!日々鍛錬を欠かさない冒険者達に渡すとしよう!
甘い物は疲れをとるとラティから聞いたことがある!
懸命に戦う冒険者の姿を見れば
私のこの沈んだ気持ちも少しは晴れるだろう。」

ヴェルクはいそいそと手作り菓子達を袋に詰めると
出かけていきました。

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