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あきらめ
ラティは悲しくなりました。
「やはり私に色恋など無理なのだ。
闘いに赴く勇気ならいくらでもあるのに
どうしてヴェルクに想いを伝える勇気が私にはないのだろう……
この想いはきっと私の心の中に留めておいたほうがいいのだ。
ヴェルクにチョコを渡すのは諦めよう……
この作りすぎた手作りチョコは一体どうしたらいいものか……
捨てるのはもったいないしな……
そうだ……日々鍛錬を欠かさない冒険者達に渡すとしよう。
甘い物は疲れをとると言うしな。
懸命に戦う冒険者の姿を見れば
私も元気を分けてもらえそうだしな。」
ラティは手作りチョコ達を袋に詰めると出かけていきました。
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