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バレンタインデーとホワイトデーが終わり、やっとクーベルとキルシュにもゆっくりできる時間ができたようです。
どうやら二人は仲直りをしたようで、家にずっと閉じこもっていたキルシュも、クーベルの隣で楽しそうにお菓子を作っています。
それにしても、なぜキルシュはホワイトデーに一人で家に閉じこもっていたのでしょう…?
それはキルシュの淡い恋心が引き起こした、ある事件がきっかけだったのです。
大人へと成長したキルシュはクーベルに恋心を抱くようになっていました。
そして、その気持ちをクーベルへ打ち明けたいと思い、今年のバレンタインデーにこっそりと、ひとつだけ…クーベルに渡す為の特別なチョコレートを作ったのです。
しかし、時期が時期なだけに忙しく働きまわるクーベルにキルシュはうまく話しかける事ができませんでした。
しかたなく、バレンタインデー前夜、働き疲れて眠るクーベルのカートの中に、そっとメッセージカードを添えた手作りチョコを忍ばせて帰りました。
メッセージカードには長年の想いを告げる、たった二文字だけを書いて…
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