昨日の討伐はゲフェンより、義勇軍勇士を募り行われた。
討伐2日目という事もあり、皆まだ遠征に慣れていないのか
顔には緊張の色が隠しきれないようだった。
義勇軍隊長も例外ではなく、緊張した面持ちだった。
討伐の最中襲ってくるモンスター達と交戦し、次々と負傷者がでたが
皆互いを気遣い、時には庇いあい協力して戦った。
義勇軍隊長ヴェルクも危機的状況に陥ることもあったが、
周りにいる義勇軍勇士達に幾度となく助けられていた。
聖カピトーリナ修道院へたどりつくと、背後から急に声が聞こえてきた。
「私の目的はお前たちを殺し亡霊化させ、我らの戦力として配下に加えること。」
声の主はあの冷たき悪魔…ドッペルゲンガーだった。
「人間はすべて滅び、私達の時代がやってくるのだ。さぁ・・あきらめて死ぬがいい。」
そう静かに告げ義勇軍に襲い掛かかってきた。
ドッペルゲンガー率いるモンスター集団は数が多く、何より強敵だった。
戦況は優勢な事もあったが、時にはおされ勇士達は倒れてゆき、
隊長でさえ…地に伏した時もあった。
しかし、何度倒れても勇士達は街を守るため、再び武器を握り締め、皆渾身の力で戦った。
その力はドッペルゲンガーをも上回り、彼の計画を阻止する事に成功した。
「人間よ平和は長くは続かない…。」最後にドッペルゲンガーはこういい残した。
彼の言葉の真意は何なのか…まだ、何か起こるのだろうか?
嫌な予感が胸をよぎる。
これから討伐に向かう先には、もっと強大な敵が潜んでいるのかもしれない……。
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