消息を絶ってしまった部隊を捜索すべく結成された、非公式の派遣隊。生体工学研究所で暴走している実験体たちは、どうやら彼らを基にしているようです。非公式派遣隊のメンバーとは、どのような人物たちなのでしょうか?そして、オリジナルの彼らの消息は……?
辛いことで有名な訓練をクリアし、プロンテラ守備隊へと編入したばかりの新参パラディン。
当時の訓練教官には、「実力はあるが、仲間との社交性が足りない」と評されており、実際、ほとんどの任務を部隊単位で遂行するほかのパラディンとは違い、単独任務ばかり遂行していました。
そんな彼の最初の部隊単位任務が、シュバルツバルド共和国に行き、失踪した派遣隊の情報を集める”非公式”部隊の隊長任務でした。
アルケミストギルドの「ニコラス=プラメール」の息子。若くして、代々アルケミストの先駆者と呼ばれるプラメール家門の錬金術の真髄を全て体得するなど、潜在能力の高さを感じさせますが、まだまだ世間での経験が浅く、考えが全部顔に出てしまうところが困りもの。
”非公式”派遣隊へ志願した際には「新規開発したポーションの性能を実験するため」と主張しましたが、ジュノーのシュバイチェル魔法アカデミーで一目ぼれした幼馴染「セリア=アルデ」を追って入隊したことは、公然の秘密になっています。
「チェン=リウ」とは恋敵であると同時に微妙なライバル関係です。
ジュノーのアカデミーに提出した「ポリンの成分分析を基に作る美味しいジュースレシピ99種」という論文が認められて博士号を取得した、ちょっと変わった少女です。
成分分析に関する実力は本物。 しかし、自身の興味があるもの以外には無頓着なところが玉にキズ。
魔法アカデミーで出会って以来、友人関係にある「エミュール=プラメール」からの告白が100回を超えていても、未だに「気づいていない」状態です。そのセリア本人は「チェン=リウ」に想いを寄せているようです。
生後まもなく、聖カピトーリナ修道院に捨てられていた彼は、そこで愛され、修行を積みながら育てられました。子ども時代はよく笑い、表情が豊かでしたが、思春期を通り越して「無愛想でクールな性格」に憧れ、なるべくそう見られるように振る舞っています。
しかし、派遣隊内にて度々、「エミュール=プラメール」と理性が吹っ飛ぶまでケンカをしてしまい、自分の「無愛想なカリスマ」が崩壊していることには気づいています。
「エミュール=プラメール」と「セリア=アルデ」とは幼少時、おつかいで訪問したジュノーで出会いました。チェン本人はセリア=アルデに大きな興味はないようですが、セリアは彼の「無愛想なカリスマ」に惚れているようです。
幼い頃から闇の世界で生きてきた女性で、常に危険にさらされながら生きてきたためか、そこで培われた技術は相当のモノ。とくに、罠発見および解除にかけては指折りの腕前で、その実力はシーフギルド内でも認められています。
この度、高い報酬が手に入るということで、派遣隊に志願したのだとか。しかし、部隊の最年長ということもあり、ほかのメンバーと世代の差を感じてしまうこともしばしば。「最近の子供は……自分の時なら……」と口に出してしまい、自己嫌悪に陥ってしまうことも。
マッチョ好きなのか、隊ではチェン=リウを可愛い弟分として面倒見ている姿を良く見かけます。
旅と歌をこよなく愛する吟遊詩人。旅の中で感じたものを詩にすることも。
派遣隊に志願すれば、タダで世界中を旅でき、さらにお金まで手に入るという理由から、「あとで説得すれば大丈夫」と妻に無断で志願してしまいました。
ただ、妻のトレンティーニを説得するために、3日3晩かかったのだとか……
自分が正しいと思ったことは絶対に曲げない頑固なところがあります。
「アルフォシオ=バジル」を夫に持つジプシーの女性。物静かな性格で、夫の奏でる演奏と歌に合わせ踊ることが大好き。趣味のタロット占いはかなりの的中率を誇ります。 派遣隊に志願したいという夫を占ったところ、あまりいい結果がでなかったために反対しましたが、夫の必死の説得に負けて、派遣隊への入隊を許してしまいます。占いの結果もあり、夫を心配して自身も派遣隊に入ることにしました。
彼女が属していたジプシー集団の風習に倣い、「アルフォシオ=バジル」とはかなり早くに結婚しています。同じく風習により、姓は持ちません。