深淵の回廊

シンソウの王

かつて「神の如き」と讃えられた偉大な王がいた。
しかし、狂気に囚われた王は戦争に明け暮れ世界は大いなる混沌に沈み込んでしまう。
やがて、1人の英雄によって王は討ち取られ世界に平穏が訪れるが
人々の記憶に残る恐怖を完全に拭い去ることは容易ではなかった。

悪夢に苛まれた人々は王に関わる全ての事象……
名、行為、所有物、居城、国の歴史……
その全てを「呪う」ことで
王の存在を完膚なきまでに封印するという惨憺たる手段に訴えた。

かくして、神の如き王はこの世と人々の記憶から
完全に消滅した……はずだった。

「「呪詛(とこい)の王」が蘇ろうとしている。
彼の者が蘇ればこの世界は地獄と化すだろう」

古の王に仕えてたという謎の女性「シキナ」からそう伝えられた冒険者は
世界の危機を救うべく呪われし禁忌の地「プロンテラ深淵」へと
足を踏み入れるのだった。

登場人物

古王グローザ

かつて世界を恐怖に陥れた狂気の王。
英雄に倒され封印されたが、呪いの力を受け入れることで、その封印を解こうと画策する。

「古王グローザ」に仕えていたと語る女性。
呪いの力によって狂気と苦痛に苛まれる古王を救うため、冒険者に古王の討伐を依頼する。

シキナ