熾烈な戦いの末、古王グローザを打ち倒した冒険者たちの前に、
一人の女性が姿を現す。
虹色の光を放つ双眸で冒険者を真っ直ぐに見つめる女性の口から語られたのは、
思いもよらない事実であった。
「グローザを操っている者がいます」
光も射さぬ呪われた深淵の底に潜み、
誰にも気づかれることなくグローザを操る「魔女ジラント」。
漆黒の闇を纏うその姿が、ようやく白日のもとにさらされたのだ。
諸悪の根源である魔女を倒さねば、世界の滅亡は避けられない……
呪われた物語の舞台は、魔女の棲まう「王城ティアマト」へと移るのだった。
登場人物
神の如きと謳われるグローザすらをも操る恐るべき存在。神代の時代から生きるとされる稀代の魔女だが、その真の姿は誰も見たことが無いとされる。
魔女ジラントのことを知る謎多き女性。古王グローザを打ち倒した冒険者の前に現れ、諸悪の根源である「魔女ジラント」の存在を伝える。