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せんせー、せんせー。今回の宿題は簡単すぎたようですね。ほとんどの方がお手紙で同じ答えを教えてくれてますよ。 |
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ふむ。ほとんど全員が不正解かもしれんがな。 |
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それはありえません。だって、ヒントのお手紙をくださるみなさんは、わたしよりも頭の良い人ばっかりですから。 |
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(それは胸を張って言うことじゃないと思うんだけどなぁ……) |
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それに、わたしだって成長してます。うっかり「実は前に鏡があった」とか「先生が後ろを向いてるときにこっそり見た」なんてお手紙に飛びついたりはしません。今回の正解はこれです。 |
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ズバリ正解は「ポリン帽ではない」。まず3番目の助手の答えで「前の2人ともポリン帽」という答えが消える。残っているのが「1人目と2人目のどちらかがポリン帽」か、「2人とも違う」。そして2番目の助手は、先頭の助手がポリン帽であれば「自分もポリン帽という事は無い」と判るので、判らないという事は先頭の助手がポリン帽ではないという事。
(yata) |
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……それだけか? |
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は? そうですけど。 |
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出題したとき、お前がわたしに「ポリン帽以外の3つのアイテムはみんな同じ物だったんですか」と質問したのを覚えているか。 |
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もちろん覚えてます。「さすがは天才助手バンビ。いつもながら実に素晴らしい着眼点だ」って誉めてくれましたよね。 |
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勝手に記憶を捏造するな。わたしは「マヌケなお前にしては、珍しく悪くない着眼点だ」と言ってやっただけだ。そして、この点を含めて宿題とするとも言ったはずだ。それに関する考察はどうしたのだ。 |
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ああ、それなら、ちゃんとyataさんからのお手紙にも「ぶっちゃけ『ポリン帽』と『それ以外』に分別されるので、『それ以外』が同じかどうかは関係無いヨネ?」とあります。 |
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本当にそうか? こっちの手紙も読んでみろ。 |
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ええと、それは、魔竜さんからお手紙ですね。……yataさんのと同じことしか書いてありませんけど。 |
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もっときちんと読め。重要な指摘があるだろう。 |
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た・だ・し、この推測は「不明の3つの帽子はポリン帽では無い」事が前提に成り立ちます。(魔竜) |
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わたしは5個のうちの2個がポリン帽だと言っただけで、2個「だけ」などとは言っていない。 |
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あ、あれ? あれれ? それって、つまり、ポリン帽が2個よりも多かったかもしれないってこと? え? え? その場合は3個の場合と4個の場合と5個の場合も考えなきゃいけないから……えーと、えーと……??? |
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落ち着け。あの条件で先頭の助手が正解できるのは、「ポリン帽」が2個または3個の場合のみだ。そして、2個と3個では答えが正反対になる。 |
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そ、そんなの、現場にいなかったわたしには、どっちだか判らないことじゃないですか! 正解なんかできませんよぉ。 |
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わたしがそんな問題を出すものか。現場にいなかったお前でも正解できる問題に決まっている。そこを考えていれば、「最後に気が変わって教えるのをやめた情報の中に、ポリン帽の個数を確定する情報が含まれていた」と推理できたはずだ。 |
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えーと……? |
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気が変わらなければ、「残りの3個はお前の大好きな『あれ』だった」というヒントを与えていただろう。 |
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(『あれ』が大好きって……) |
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なーんだ。じゃ、結局、ポリン帽は2個だけで、さっきの「ポリン帽ではない」で正解なんですね。 |
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愚か者。最後の答えが正しければ良いというものではない。お前がそんなだから 「フラクロシュ探偵の助手は間の抜けてる子が多いのでカンで答えたのです!」(hama) などと言われてしまうのだ。 |
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うー、でも、正解はしたんですから、おしおきは無し……ですよね? |
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ふむ。そうだな。穴のある回答だが、これを完全に不正解とするのも厳しすぎるか。よし。今回のおしおきは次回にキャリーオーバーということにしてやろう。 |
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はい? |
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次に不正解のときは、おしおきが倍になると思え。 |
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はうー。 |