クホホ〜！（10秒ほど悶絶）……いやいやdinよ、謝ることではないぞ。恐らくdinは何か支援をしてもらったんだろうが、支援してくれる方はその辺もちゃんと心得ている。むしろ微笑ましいやりとりとして記憶されているのではないかな。慣れないころの経験というのは、何でもいずれは良い思い出となる。俺は大好きだぞ！ そういえばこの前、うちの精錬所でも、新品のLv.2武器と大量のプラコンを抱えてボーゼンと立ち尽くしていた冒険者がいたが……あの時のハンターは元気だろうか。精錬所では俺は立場上、慰めてやれないのが残念なんだな。

そうなんだよな、支援職を務める冒険者というのは、やっぱり基本的に人助けが好きなんだろう。だから中には、余裕がなくても支援してくれるような人もいる。その姿は、足元を決して見せない白鳥のごとく優雅！ 欲を言えば淑女なプリーストだったらどんなに……むむ、ゴホン！ とにかくだ、好きでその職業をやっているとは言え、やはり厚意の支援であることを忘れないようにしたいものだな。中には支援がもらえないとひどい言葉を浴びせる者がいるという……実に嘆かわしいことだ。ミッドガルドは人の繋がりでできている世界だからな、他人を思いやれない冒険者はいつかその見返りがくると言ってもいい。支援職だけじゃない、すべての冒険者が自分の持てる力で誰かを支援しようと努力する。そんな志を持った冒険者が増えることを、俺は期待しているよ。