恋の季節、「バレンタインデー＆ホワイトデー」がやってきました。
今年も数多くのカップルが誕生し、そして恋人たちは甘い時間を過ごすのだろう、と誰もが思っていました。

しかし、今年はなにやら事情が違うようです。

タミードと名乗る青年が現れたからです。 タミードはみんなに熱くこう演説しています。

「諸君。突然だが、バレンタインという日は不要だと思わないか？
チョコレートを用意する側も、用意される側も、用意しない側も、用意されない側も！
この行事のせいで、幾人が涙を流したか……ッ！ 毎年訪れるがために、罪なき被害者は増える一方だ！
……俺は、ずっと無力にうちひしがれながら見ているしかできなかったが、今年は違う！
バレンタインデー撲滅、いや消滅のため、『ブラックバレンタイン』なる組織を結成した！
バレンタインデーを疎む同志たちよ、 今こそ団結し、ブラックバレンタインと共に戦うのだッ!!」

なんと、バレンタイン反対組織が現れたのです。 そして、タミードのもとには多くの同志が集まってきています。
その光景に、今年はバレンタインデーもホワイトデーもなくなってしまうのではないか、と誰もが思いました。

しかし、一人の勇気ある少女が立ち上がったのです。
その少女の名前はワレンテ。
ワレンテはブラックバレンタインにとまどう人たちにこう呼びかけました。

「みんな、よく聞いてっ！ ブラックバレンタインと名乗る組織が、バレンタイン反対を掲げて、チョコレートを作る場所で暴れているわ。
でもね、バレンタインデーは絆の日。普段、なかなか伝えられない想いを相手に届ける、背中を押してくれる日よ。
そんな大切な日がいらないなんて冗談じゃないわっ！ こうなったら、私たちも一致団結してバレンタインデーを守らなきゃ！
組織名は……そうね。『ハニーハーツ』！ みんな、力を貸して頂戴！ハニーハーツに参加してブラックバレンタインの野望を阻止しよう！」

こうして今、ブラックバレンタインとハニーハーツの戦い「VALENTINE WARS」の幕が切って落とされました。
バレンタインデーとホワイトデーがカップル・恋人の日になるのか、そうではなくなってしまうのか。
それは、あなたがどちらの陣営に参加するかで大きな変化があるかもしれません。
そう、このVALENTINE WARSの主役の一人はあなたなのです！