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第7章:オンラインゲームのマナー ~いつもの<自分>と違う<ジブン>になれる」という、半分本当で半分嘘の話。~

1節 仮想空間は何でもできるという、ちょっとした間違い

オンラインゲームは、髪型や体格など、キャラクターの容姿をかなり細かいところまで自分で作ることができたり、ゲーム内でいろいろと自由に行動できる部分があったりするので、現実の自分とは違う感覚になることができる要素があります。

たとえば、普段は恥ずかしくて地味な服しか着ることができないけれど、ゲーム上ではものすごく派手に着飾ってみるとか、現実ではあまり人前に立ちたくないなと思っているけど、ゲームの中では500人のチームを率いる長になり、先陣を切って部隊を指揮していたという状況もあります。
普段の自分よりも、ちょっと大胆な行動をとることができるのかもしれませんね。そこも仮想空間の楽しみ方のひとつです。

とはいえ、仮想空間だからといって、非人道的なこと、人が嫌がることをするのはけっして認められていません。そこは現実世界とまったくいっしょ。なんら変わりないです。

ゲームによって、ユーザー間のトラブルを起こさないために、事前に「迷惑行為」として注意勧告されている行動もありますので、必ず確認しておきましょう。

2節 オンラインゲーム上でのマナー

オンラインゲームではユーザー同士がコミュニケーションをとる場面がとても多いです。そのなかで、「迷惑行為」といわれると、いろいろと考え込んでしまうかもしれませんね。

もちろんそのゲーム特有のマナーみたいなものがそれぞれあると思いますが、基本的に大切なのは「あいさつ」です。

通りすがりの人に「こんにちは」と話しかけられたら「こんにちは」とかえす。いっしょに冒険へでかけるパーティーに参加させてもらうときには「よろしく!」と最初に伝える。強力なモンスターを倒すのを手伝ってくれたら「ありがとう」とお礼をいう……。

助けてくれたら「ありがとう」、失敗しちゃったら「ごめんなさい」。これも現実世界とまったくいっしょですね。

あと、オンラインゲームで誰かと行動する場合、「私はこう思います」「私はこうします」など、自分の意志や行動を相手にちゃんと伝えましょう。現実世界だったら相手の表情や声色で、その人が今どんな気持ちでいるのか何となく分かることもありますけど、モニター越しじゃその辺はまったく分からないですからね。そこは現実世界より注意しなければいけない部分かもしれないです。

3節 気兼ねなく声をかけてみよう

でも、ゲームのときまであいさつするのとか細かく発言するのとか、そういうのめんどくさいなと思う方もいるでしょう。
その場合は、あいさつが必要ではないゲームもありますので、そういうものを中心にやってみるというのもひとつの手です。選択肢はかなり多いですからね。

でも、実際にやってみると分かるんですけど、挨拶だったり発言することって、ゲーム=遊びの上では、そんなに苦でもないし、むしろ面白かったりするんですよね。普段は顔を合わせるとちょっと照れくさくていえないことも、不思議とモニター越しだといえることも多かったり……。なので、そこまで気負わずに、まずは誰かに挨拶してみるっていうのはいいかもしれないです。

オンラインゲームは相手がよく分からないから楽しめる部分もあります。でも、相手の顔が見えないから、何をいってもいいやと暴力的になるのではなく、相手の顔が見えないからこそ、親切に接することができるといいですよね。お互いが気持ちよくプレイできるように心がけましょう。

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